今日は成功と失敗について考えてみたいと思います。社会人になってから早くも24年経ちました。最初はエンジニアとしてテレビ局に入社し、その後事業企画としてソニーに入り、ジョイントベンチャーの立ち上げを3年やってからこの会社に入社しました。その時既に36歳で年収が数100万円下がったのですが夢に共感し入社しました。早いもので10年になります。失敗は数多くしましたが、そこから学びここまで成長してこれたと思っています。もちろん周りの皆さんの助けがあってのことですが。

さて、そもそも何故失敗するのかということですが新しいことをすると大体失敗すると思います。新しさの度合いにもよりますが、世の中的に新しいこと、これは失敗確率が相当高いです。世の中的には新しくないけど自分にとって新しいこれは失敗確率は多少上がるけどやはり失敗の確率は高いです。どうしたら失敗を減らせるのでしょうか?

世の中的に新しくないけど自分にとって新しい場合、成功する一番良い方法は成功経験のある人にまかせるもしくは成功経験のある人に協力してもらうことです。成功した経験のある人は失敗経験もあることが多いのでより深い洞察をもって成功までの道筋が見えると思います。ただ世の中的に新しいことで成功するのは本当に難しいです。

話は変わりますが、昔インターネットの事業というのはとにかく先手必勝だと言われました。確かにYahooや楽天が当初成功した時に後から似たようなモデルで参入したサービスはほぼ無くなりました。なので失敗してもとにかく新しい事にチャレンジしようという時代がありました。しかしインターネットバブルが崩壊するともうサービスや会社で様々なものが消えて無くなりました。そしてその屍を越えて成長して来たのがgoogleやFacebookといった二番手、三番手の会社でした。そして一番手の会社を追い抜くということが起こりました。実はインターネットの事業でも先手必勝ということではなく、いくら会員数が多くても、いくら持っているコンテンツやサービスが多くても利用者が離れたら後続の会社に負けてしまうということが証明されたのでした。後続の会社で勝つ会社というのは先行者の最も価値がある部分にフォーカスし、その価値のみをシンプルに掘り下げ提供したところだと思います。先行者がやっているからもっと多くのサービスや機能を増やさなくちゃというのでは却って解りにくくなり、1つ1つの質の低く、更にアップデートのスピードも遅くなってしまうので結果埋もれてしまう場合が多いように思います。LINEも他に似たサービスもありましたがシンプルにコミュニケーションということに集中し磨き上げた結果がこのような成功につながったのだと思います。1つの価値をとことん具現化する、そしてそれを早いスピードで追いつかれないようにすることがとても重要だということがわかると思います。また、ここでも経験者がいたほうが良い場合が多いです。ただ成功すると経験者の経験を超えることになるのでそこからは一緒に成長していくことが組織的に重要です。

それでは話戻って世の中的にも新しいことはどうしたら成功するのでしょうか?まったく新しいことというのはリスクが高いため会社としてはなるべくやってはいけないことだと思いますが、やるとしたらビジョンと仮説を立て、それを検証し続けることが重要です。最初から成功すると思わずどうリスク低く失敗し仮説検証出来るか、そして早く成功に導けるかが重要です。最近リーンスタートアップという言葉も出てきていますがなるべく低いコストでなるべくノウハウのある人たちに囲まれ早く成功と呼べる価値まで到達すること、まさにベンチャー的やり方ですね。この場合資金が切れたらそれでゲームオーバーなのでとにかくスピードが重要です。

弊社は様々な成功と失敗を重ねてここまで成長しました。これからも様々なサービス、様々な事業、そして様々な会社から出来る限りを多くを学び、その本質的な価値を自らの資産と結び付け更なる成長を目指していきたいと思います。