先日G1サミットでお会いした小林りんさんとランチをご一緒させていただきました。彼女について元々ソニー元社長の出井さんよりお話伺っていて一度お会いする機会があったのですが残念ながらお会い出来ず、G1サミットでようやくお会い出来ることになったのでした。

小林さんは今年秋にスタートする日本初の全寮制インターナショナルスクールの代表を務めています。 国内外から150人の高校生を集め、3〜4割はアジア各国から留学生を受け入れる予定だとか。うち40人ほどは年間350万円の学費・寮費を全額免除することにしているそうですが、これは恵まれない環境の子供達にもチャンスを与えたいという強い気持ちからだそうです。

 どうして素晴らしいキャリアをお持ちの方が学校をやろうと思ったのか気になったのですが、それはご自身の全寮制のインターナショナルスクールでの経験が大きかったそうです。彼女がメキシコ人の同級生の家に遊びに行った際に貧しく6人兄弟のうち同級生だけが高校に進めたという現状を目の当たりにし、また奨学金をもらってやっと教育の機会を得た同級生も多かったこともあって自ら問題解決しようと思いユニセフでフィリピンの貧困層教育に関わった後、日本での学校作りのプロジェクトに参画したのだとか。

弊社もそうですが、様々な文化の人が集まると考え方ややり方の違いなどあって最初は衝突もありますが、やがて異なるものから学ぼうという意識が生まれ、実際にそういった中から新しいものが生まれるということがあると思います。この学校では日々イノベーションの種が生まれるのではないかとまったく関係のない私もなんだかわくわくしてきます。現在スタッフのほとんどは女性でそれも在宅勤務の方も多いのだとか。それ自体もとてもユニークで新しい会社の在り方の参考事例になるように思います。

学校の立ち上げの準備している過程でリーマンショックがあって資金集めに難航したりとか、また学校を作る上での様々な規制の壁と格闘したりとかしながらも、かえってそれで組織が強くなったと明るく語る小林さんに日本の教育の未来が見えたような気がしました。

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http://isak.jp/jp/