今週は大学時代の友人加藤さんの紹介で山形県庄内地方を訪問しました。この地域は美味しい食べ物が多く素晴らしい食文化が残っており、一方で知的好奇心が高い方が多く様々な勉強会が開催されているのだそうです。

そしてこの地におよそ13年前に慶応大学の先端生命科学研究所が誕生しました。所長は冨田勝先生です。米国カーネギーメロン大学で人工知能を勉強した際にロボットから人間へのアプローチより人間そのものを研究した方が良いと考え医学博士にもなったそうです。そして今この地でバイオとビックデータを組み合わせ新しい領域で次々とイノベーションを起こしています。
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代表的なものはメタボローム解析という代謝物質を解析する技術で唾液や血液の分析だけでがんの発生や肝臓疾患がわかるのだとか。現在はその技術を応用して様々な研究が行われていて、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社という会社を生み出し上場まで果たしました。またそれ以外にも遺伝子技術やゲノム工学など様々な先端科学をITと組み合わせ基礎技術から応用技術まで研究をしています。単に真面目に研究するだけでなくこのようにスパや女性のための託児所を作ったりとクリエイティブに研究出来るような理想の研究所でした。冨田先生の情熱がこのような素晴らしい環境を生み出しており、今後更に多くの画期的な発明が出る予感がしました。
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そしてこの研究所から世界的に有名な会社が誕生しました。スパイバー株式会社です。社長は関山和秀さんでまだ30歳ほどの方ですがとても強い意思と情熱を持った方でした。蜘蛛の糸を人工的にシュミレーションし強い糸を安く作れるところまで開発し現在はその技術を応用して独自の様々な素材を作れるようになったのだとか。応用範囲がとても広く日本を代表する企業に成長するでしょう。本当に期待の会社です。
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その他こちらで山伏の方や地元の様々な団体の方々とITの活用についてディスカッションし 帰ってきました。地元の皆様ありがとうございました。

慶応大学先端生命科学研究所 http://www.iab.keio.ac.jp/jp/
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社 http://humanmetabolome.com/
スパイバー株式会社 http://www.spiber.jp/