今週はルネサスエレクトロニクス社のイベントを訪問しました。ルネサスというと日本のお家芸だった半導体ビジネスを復興する日本株式会社の象徴の1つとして語られ数年前に経営難で厳しい批判にもあいましたが、その後経営体制が変わりオムロンの元会長の作田さんが経営改革を行って今は順調に利益を出し成長をしています。
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今回、会長と社長が従来のルネサスは技術中心に組織を作ってきたが、それを事業分野毎に組織を作り、また大きく自動車分野と家電他のIOT分野に選択と集中を行ったと語っていました。実際最近の車は様々なOSが積まれていてそれが車メーカー毎に異なっているため複雑になっているそうですが、そこにパートナー企業とともに車載ネットワークの高速化の技術や車載機器のOSをまたぐライブラリを提供したりなどし車のIT化に向けた様々なソリューションとハードウエアを紹介していました。またIOTの分野でもメーカーをまたいで家電をコントールする技術基準を作るコンソーシアムに参加するなどし、家電のネットワーク化の推進を意欲的に進めています。以前はこんな技術がありますとかこんなハードウエアがありますという紹介の仕方だったところが、こんなパートナーとともにソリューションが作れますというサービスに近い形での提案が増えて企業文化が変わったのだそうです。

ハードウエアがインターネットにつながるとどうしても標準化しなくてはならない。でもメーカー独自技術で囲い込むことをしてきた日本のメーカーは差別化したいがために標準化に前向きになりにくい、そして下請けメーカーもそこに乗ることが出来ないという状況でした。しかしそうなると海外の企業が標準化しでデファクトをおさえてしまうということがワープロやガラケー、ウォークマンの時代からPCやスマートフォンに変わる時にあったかと思います。家電や車でも同じ轍を踏まないよう頑張って欲しいと思います。

特に最近車や家電の中にマイコンが多く使われていますが、そこは日本のメーカーが強い分野でそれらのマイコンとセンターを使ってビックデータを集めそれを分析して新たなサービスモデルを作るという部分で競争力が持てるのではないかと思います。

ウェアラブルを使って人間やペットの体温と脈拍データを取りそこからエアコンをコントロールするデモ
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車の中のLAN高速化技術
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