起業家 森川亮ブログ

Twitterやfacebookだと流れてしまうので残して置きたいことなどつらつら書いていきます。

カテゴリ: 仕事の中で考えること

昨日は渡辺さん率いるB Dash Venturesベンチャーズでの勉強会に参加してきました。このB Dashという名前は元々スーパーマリオのマニュアルに書いていない裏技から来ているそうで、Bボタンを押しながら左右を押すとBボタンをしている間ダッシュできるのだそうです。渡辺さんゲームそんなにやりそうに見えないけど人はみかけによらないものですね。

さて勉強会では有名なTechcrunch 編集長の西田さんより流行っているもしくはこれから流行るだろうキーワードやサービスについて紹介がありました。普段自社サービスばかり見ている私には大変新鮮で勉強になりました。

いくつかあるキーワードの中で最初に出たのは「ソーシャル×モバイル」というキーワードでした。これについては私も結構詳しいですがFacebookがモバイルで出遅れたところからどうキャッチアップしているかとか、メッセンジャーアプリの動向などについて説明いただきました。

その次のキーワードは「ソーシャル×マーケティング」ということでRadian6やINTELLECTなどのソーシャルリスニング、またBuddy MediaやVitrue、Wild FireといったソーシャルCRMのサービスが紹介されました。ビックデータ活用のビジネスが大変騒がれていますが、まだまだ日本ではソーシャルゲーム以外ではあまり聞かないですが米国では様々なビジネスにつながっているんですね。

次のキーワードは「シェア」でした。本が出版されてからずいぶん経ちますが米国ではビジネスとして大きく成長しているそうです。自分の空き部屋を人に貸すAitbnbや自分の教科書を人に貸すChegg、カーシェアリングのZipcarなどやはり人口が多く市場が大きいとユニークなビジネスが育ちやすいですね。

それ以外にもオンライン教育や決裁、デバイスなどのキーワードと尖がったサービスが紹介されとても刺激になりました。今いま弊社はLINEのビジネスに集中していますが今後の新しいビジネスの潮流追って行きたいと思います。渡辺さん、西田さんありがとうございました!

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昨日はGMOインターネット株式会社の株主総会がありました。私は総会後の熊谷代表とのトークセッションに参加するため伺わせていただきました。

株主総会そのものは私は参加しなかったのですが一般株主のために日曜日開催ということで1500名ほどの株主の方が出席されたとか。業績も絶好調で株価も上がっていて株主の皆さん本当に楽しみにされていたようです。部屋の外まで熊谷代表の声が響き渡り、事業への熱意や今後のビジョンなど力強い話口調が直接様子を見ていなくてもカリスマ性を強く感じさせるものでした。

トークセッションについては前半LINEについて、後半は熊谷代表の考案された私も使っている手帳についての話でした。この手帳は私も長い間使っていますがまずは目標設定をし、それを年単位、月単位、日単位、時間単位のアクションまで落とし込みそれをKPI化して繰り返しPLAN DO SEEを繰り返すことで実行力が高まります。よく企業でも戦略論ばかりで実行力が伴わないなどと反省する場合ありますが個人でも同じことで夢を具現化するのは日々の実行なのでこういう手帳を利用し自分自身をマネジメントすること本当に重要だと思います。

熊谷代表とは幻冬舎見城社長からのご紹介で4年ほどのお付き合いになりますが 、本当にカッコよく周りの経営者への面倒見も良くIT業界では兄貴分のような存在です。しかしいざビジネスになると高い目標を設定され、グループ全体で早いスピードで進んでいくところは同じ経営者としてはある意味恐い存在でもあり、今後も良き刺激を受けながら成長していきたいと感じました。

熊谷代表今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

熊谷代表の会社はこちら
http://www.gmo.jp/
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今回は仕事のスピードについて書いてみたいと思います。物事はスピードとクオリティの掛け算だと思います。どんなにクオリティが良くてもスピードが遅いと足りないし、またスピードが早くてもクオリティが低ければこれもまた足りないということになります。但しこれはオーダーする側の価値基準によるところもありクオリティの期待がさほど高くなければ早くてそれなりということで満足するということも大いにあります。特に日本人はじっくりと職人のように腰をすえて仕事をする人も多く、高いクオリティになるのですが、時すでに遅し、もしくは逆にクオリティがToo Muchだったりしますね。例えば日本の最近エアコンなど海外では良く売れないと言われますが、人がいる方向に風向きを変えたり、自動で電源を切ったりと日本人からすると便利だと思う機能が海外ではその分安くして欲しいということになったりしています。

さて仕事の話に戻りますが、つまり相手が何を求めているのか知ることが大事だと思います。お客様や上司から仕事を依頼された時にはまず相手の求めるクオリティとスピードを把握することが大事です。お客様の場合には聞くことは難しく逆に競合他社との比較で考えるとわかりやすいでしょう。理想は競合よりも早く、そして良いものを出す。しかし競合は自社の商品をベンチマークしてより上のレベルを出してきますのでそのスピードを超えるアップデートが更に大事になってきます。そうなると追いつかないですよね。ただそれもお客様が求めているのかどうかという基準も一方で重要なので、逆にシンプルな方が良いという場合もあり、大胆に削る判断も重要になると思います。そこがクオリティの難しいところです。

一方上司の場合には相手に聞くのが良いでしょう。もちろん厳しい上司は両方というかも知れません。その場合はまず早いスピードで提案することです。そうすると相手が求めるレベルがわかるのでそこから求めるクオリティまで進めるということが有効かと思います。最も悪いケースは色々と悩んでしまう場合です。考えることは大事ですが、悩んでいる時間は無駄な時間になってしまいます。早くアウトプットを出す訓練をつけると良いと思います。

最後に最も難しいのはクオリティです。高いクオリティというのは多くの機能が付いている、性能が高い、デザインが良いということではなく、あくまでお客様が求めているものの一歩先もしくは半歩先を提案することだと思います。もちろん2歩、3歩先を提案できる天才もいるかと思いますがそれは例外と考えたほうが正しいと思います。それだけ最初から高いクオリティを提案するのは難しいのでまずはスピードを早くし、その上で高いクオリティを目指すことがビジネスマンとしては正しい生き方かと思います。
 

今日は成功と失敗について考えてみたいと思います。社会人になってから早くも24年経ちました。最初はエンジニアとしてテレビ局に入社し、その後事業企画としてソニーに入り、ジョイントベンチャーの立ち上げを3年やってからこの会社に入社しました。その時既に36歳で年収が数100万円下がったのですが夢に共感し入社しました。早いもので10年になります。失敗は数多くしましたが、そこから学びここまで成長してこれたと思っています。もちろん周りの皆さんの助けがあってのことですが。

さて、そもそも何故失敗するのかということですが新しいことをすると大体失敗すると思います。新しさの度合いにもよりますが、世の中的に新しいこと、これは失敗確率が相当高いです。世の中的には新しくないけど自分にとって新しいこれは失敗確率は多少上がるけどやはり失敗の確率は高いです。どうしたら失敗を減らせるのでしょうか?

世の中的に新しくないけど自分にとって新しい場合、成功する一番良い方法は成功経験のある人にまかせるもしくは成功経験のある人に協力してもらうことです。成功した経験のある人は失敗経験もあることが多いのでより深い洞察をもって成功までの道筋が見えると思います。ただ世の中的に新しいことで成功するのは本当に難しいです。

話は変わりますが、昔インターネットの事業というのはとにかく先手必勝だと言われました。確かにYahooや楽天が当初成功した時に後から似たようなモデルで参入したサービスはほぼ無くなりました。なので失敗してもとにかく新しい事にチャレンジしようという時代がありました。しかしインターネットバブルが崩壊するともうサービスや会社で様々なものが消えて無くなりました。そしてその屍を越えて成長して来たのがgoogleやFacebookといった二番手、三番手の会社でした。そして一番手の会社を追い抜くということが起こりました。実はインターネットの事業でも先手必勝ということではなく、いくら会員数が多くても、いくら持っているコンテンツやサービスが多くても利用者が離れたら後続の会社に負けてしまうということが証明されたのでした。後続の会社で勝つ会社というのは先行者の最も価値がある部分にフォーカスし、その価値のみをシンプルに掘り下げ提供したところだと思います。先行者がやっているからもっと多くのサービスや機能を増やさなくちゃというのでは却って解りにくくなり、1つ1つの質の低く、更にアップデートのスピードも遅くなってしまうので結果埋もれてしまう場合が多いように思います。LINEも他に似たサービスもありましたがシンプルにコミュニケーションということに集中し磨き上げた結果がこのような成功につながったのだと思います。1つの価値をとことん具現化する、そしてそれを早いスピードで追いつかれないようにすることがとても重要だということがわかると思います。また、ここでも経験者がいたほうが良い場合が多いです。ただ成功すると経験者の経験を超えることになるのでそこからは一緒に成長していくことが組織的に重要です。

それでは話戻って世の中的にも新しいことはどうしたら成功するのでしょうか?まったく新しいことというのはリスクが高いため会社としてはなるべくやってはいけないことだと思いますが、やるとしたらビジョンと仮説を立て、それを検証し続けることが重要です。最初から成功すると思わずどうリスク低く失敗し仮説検証出来るか、そして早く成功に導けるかが重要です。最近リーンスタートアップという言葉も出てきていますがなるべく低いコストでなるべくノウハウのある人たちに囲まれ早く成功と呼べる価値まで到達すること、まさにベンチャー的やり方ですね。この場合資金が切れたらそれでゲームオーバーなのでとにかくスピードが重要です。

弊社は様々な成功と失敗を重ねてここまで成長しました。これからも様々なサービス、様々な事業、そして様々な会社から出来る限りを多くを学び、その本質的な価値を自らの資産と結び付け更なる成長を目指していきたいと思います。

相手に率直に考えを伝えることはビジネスにおいて大変重要だと思います。日本人は特に相手の気持ちをおもんばかるばかりに空気を読んで遠回しに言ったりほのめかしたりすることが多いと思いますが、外国人と話すとそれがかえってわかりにくかったり、誤解されたり、時にはうそつきと思われたりします。

弊社ではなるべく率直に伝える文化を醸成しています。率直に伝えることのメリットは、

・コミュニケーションのスピードが早くなる。
・自分は出来ると勘違いすることがない。

というところがあって本当におすすめです。社内公用語を英語化するのはもちろん外国人とのコミュニケーションの問題解決という直接的なメリットもありますが、あいまいではなく明確に、そしてロジカルに相手に考えを伝えられるということもあると思います。会議での単なる無駄な反対意見なども減るかも知れません。

また自分は出来ると勘違いすることがないことも重要だと思います。モチベーションを高めるとか褒めて伸ばすとか色々な教育手法があると思いますが、これは結構難易度が高く一般的なマネージャーがやると自分はかなり出来ると勘違いする部下を増やす結果となり評価結果のフィードバックでばたばたすることになりかねません。経験が少ないマネージャほど部下には率直にそれも早くダメ出しをすることをすすめます。部下は一時的には落ち込むこともあるかも知れませんがそれを乗り切る人でないと成長はないと思います。組織の成長においても重要な要素ですね。

ただこれをやるとネガティブな考えは率直に伝えるのですが、ポジティブな考えを率直に伝えるのは苦手という人が多く多少社内がぎくしゃくします。そういう時にLINEのスタンプは有効です。厳しい指摘の後に可愛いスタンプを贈ったり、良い結果が出た時に褒めるスタンプを贈るなどは大変効果的です。是非こちらもご活用下さい。

この前社内で360度評価をしたところ私の評価は人の気持ちがわからないという厳しい評価でした。ただこれはわからないのはなく、わかっているからこそ成長のために無茶ぶりしたり、厳しいこと言ったりしています。仲は良いけど成長せず結果的に無くなる組織を多く見ました。これだけはやってはいけないと強く思っています。