起業家 森川亮ブログ

Twitterやfacebookだと流れてしまうので残して置きたいことなどつらつら書いていきます。

原丈人さんはサイボウズ青野社長から紹介いただいてからお会いするのは4回目ですが今回は初めてマンツーマンでお話伺いました。原さんはDEFTA Partnersというファンドを運営しつつ、一方で、アライアンス・フォーラムという財団を作って公益資本主義の具現化を推進しているのですが、それは単に学術的に浸透するということではなくそもそも途上国が発展する際に欧米流の植民地政策や一部の特権階級だけが利を得るようなやり方では良い発展が出来ないという観点からこの財団を推進されている訳です。

今回は特に途上国の健康の支援をしているお話を伺いました。アフリカで元々あった藻のような植物スピルリナに実はたんぱく質が多く含まれていて、貧困層の食事だと口にすることが難しく、成長が遅くなったり病気になっている状況を改善するためにその植物を育てそれを供給する方法を具現化しているそうです。国連の認めた国際的な栄養改善の枠組みSUNのプロジェクトとしても動き始め新たなステージに入っているのだとか。素晴らしい取り組みですね。

その上で公益資本主義の推進のためのマイクロファイナンスの立ち上げなど更なる発展という段階で途上国が良い成長をし、その上で地球全体が豊かに幸せになるような働きをイメージされていました。本当に勉強になりました。 

週末はプロノバ岡島さんの紹介でお会いした松岡正剛先生のお話を伺いに行って来ました。昨年ご紹介いただき2度ほどお会いしましたがとても深い知識と造詣をお持ちの方でちょっと怖い印象もあったのですが、その後何冊か本を読ませていただき日本人の知識というか知恵のレベルを上げるために様々な努力をされている方なんだと理解が深まり緊張しながらも私塾の見学に伺いました。

企業の経営者候補の方々が数十名参加している塾でしたがテーマを決めその専門家の方々が集まり事前の学習及び話の中から出てきた事に対し深い理解と知見から深く幅広い議論をしている姿を見てここは日本の知恵が育ち集まる場所だなと実感しました。

最近変化や進化が早い中で先をどう見るのか?と質問を受けます。もちろん見通すことは難しいのですが、ただ過去から来た現在、また人類の変わらない部分、これらを理解することでもっと先を見やすく出来るのではないかと改めて思いました。 
matsuoka
 

先週は日刊工業新聞社主催のキャンパスベンチャーグランプリという全国の学生が参加するビジネスコンテストの審査員をやってきました。審査員長は東大の各務先生でそれ以外経産省の石井さん、文科省の中澤さんなど起業支援の方や他起業を支援している団体の皆様で構成されました。

私は今まで全国の起業イベントや大学、起業家など10ケ所以上まわって話を聞いたりイベントに参加してきましたが、全て学生でそれも各地域の選抜されたプランということで今までとは異なった刺激をいただきました。 

やはり地方だと農業や医療、高齢者の環境を改善するというプランも多くありつつ、モールス信号で震災対策やデザインで若者の意識を変えるなど個性的なプランもありました。また高専から博士課程の大学院生と幅広い技術や知識が集まっていて指導している先生方の様々な努力も感じ取ることが出来ました。

最近若い人達は真面目で意識高い人が多くこれらの意識がきちんと形になるよう大人の経営者がリードしてあげるような環境益々大事だなと痛感しました。 
campus