起業家 森川亮ブログ

Twitterやfacebookだと流れてしまうので残して置きたいことなどつらつら書いていきます。

最近取材を受ける度に今後の事業計画がないことについて驚かれるのですが、それは別にいい加減な会社ということではなく

・今はさほど必要ではない。
上場企業ではないので細かく事業進捗を追いかける必要がない。
・作っても変更しなくてはいけないほど変化が早いので無駄な作業になってしまう。

という2つの理由があります。
そもそも事業計画を作る目的は資金ショートがないように注意深く見守ることと社内的に事業目標を達成するマイルストーンとして主に管理面で使われるものだと思っています。我が社も以前は細かく作っていました。ただそれは計画通りに行く場合の話で計画通りいかないものをわざわざ事業計画を作るというのは無駄が多いと感じています。

昨今のように変化が早い場合には変化に柔軟に適応することが大事だと思います。私達の会社ではスポーツに例えると野球型ではなくサッカー型を目指そうと話しています。野球型というのは攻めと守り、打順、ポジションなどあらかじめ決められたものを監督の細かい指示で進めるということで今までの日本企業の経営に近いものがあると思います。一方サッカー型というのはある程度戦略は決まっているもののいざフィールドに出ると選手の力量が重要になり、パスとドリブルの組み合わせで点を取るという野球と比べると変化をマネジメントするやり方なのではと考えています。右肩上がりの時代では野球型がマッチしていたのですが現代のように変化のサイクルが早い場合にはよりサッカー型が変化に適応しやすいと思います。

我が社では自らドリブルをしシュートを打つつもりで仕事をして欲しいと話しています。なので社員を育成しチームワークをとってというよりは、自らリーダーシップを持ってリードし、時には意見が合わず喧嘩してもユーザーの求める価値を自ら作っていく人を支持しています。ただこれは我が社が外資系企業で外国人が多く、M&Aを通じて多様な事業やサービスを抱えているため1つの考え方ややり方に押し込めるようなやり方がなじまないところから出てきたやり方です。なので同じ方法をやってうまくいくかどうかは別問題だと思います。一番大事なことはメンバーや環境にあったやり方をし流れに適用していくことだと思います。

最近取材を受けて3年後、5年後どうなっていくと思いますか?と聞かれるとわかりませんと答えます。もちろん本当にわからないのですが、もう1つは仮に何か答えたとしてもまた考えや状況が変化するのでかえって朝礼暮改にならないように言わないということもあります。日本人は計画が好きで計画通りしないとモチベーションが下がることも多いのであえて計画を言わないということも大事かも知れません。

日本テレビ時代の同期と久しぶりに寿司屋のカウンターで一献交わしました。平成元年入社、新入社員研修で「欽ちゃんの仮装大賞」出演というユニークな研修もまさにバブル期ならではでした。私は予選落ちし結局他チームの緑色のタイツをはいて踊る“みの虫”に参加し見事テレビ出演しましたが(汗)

それから早くも20年以上経ち同期の皆さんも部長や局長クラスまで出世されたそうで本当に素晴らしいことです。当時の私のあだ名はMr.マリックの物まねをしたことがきっかけでモリックとなったのですが、私のことをモリックと呼んでいた人も今ではモリックさんと呼ぶようになりました(笑) 

それはさておきカウンターではメディア論から新規事業を成功させるのはどうしたら良いか、日本企業はどうあるべきか、日本のクリエイティブは勝てるのかなどそのままネットで流したらとても興味深い話も多かったのですが最後は結局昔一緒に参加した合コンの話に落ち着き解散しました。男同士の飲みとはそういうものですね(笑)

今の会社は30人くらいの時に入社したのですが当時年間10人程度しか採用しなかったし、当時のメンバーもほぼほぼ辞めているので同期がいると言うこと自体感謝しなくてはいけません。

同期という響きは何か昭和の香りを感じさせる懐かしく甘酸っぱいものですが、今回久しぶりに同期と会って日本の大企業の40代が何を考え、どう行動し、どう成長してきたのかということに触れ、日本の大企業の現状を再確認し、ベンチャー企業を経営する自分を客観的に見る良い機会にもなりました。大企業というのは今あるものをどう生かすのか考え、ベンチャーは何もないところからどう生み出すのかを考えるのですね。両方の見方が大事だと思います。 

これからも良き社会におけるライバルとして互いに切磋琢磨していきたいですね。

食事したお店はこちら
大人が静かに語り合いながら食事出来るところです。
寿司 真喜(白金)
http://gourmet.suntory.co.jp/shop/0X00241625/index.html

貝塚とは古代人類が貝を食べその貝殻を捨てて重なったものです。この貝塚を見ると当時の人々の習慣や文化などが垣間見れて研究の対象にもなっています。地球環境が温暖化する中ナウマンゾウやオオツノシカなど大型獣が滅んだのですが、人類は生活様式を変えその1つとして海産資源を活用するようになったのだそうです。人類の歴史がゴミの中に埋まっているというのも面白いですね。

貝塚は世界中で発見されていて特に東アジアの沿岸海域は濃密に分布する地域だとか。私の周りにも貝好きが多く、昨日はそんな貝を美味しく食べるお店に行ってきました。

焼きはまぐり

はまぐりを焼いてそれをわんこそばのようにストップと言うまで出してくれます。最高記録が1人で130個食べた人がいるとか。私も最高50個くらいまで食べたことがあります。皆さんもぜひ挑戦してください。こちらが現代の貝塚です。昨日は30個くらいでした(汗)。

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ちなみにこれはステマではありません。