昨日は友人のネクシィーズ近藤社長の紹介で電子雑誌「SUPER CEO」の社長の趣味のコーナーの取材がありました。私は仕事以外無趣味なのですが美味しいものを食べるのが好きなのでそういう観点でお気に入りの焼き鳥屋で取材となりました。焼き鳥と経営について語りました(笑)

経営者はグルメな方が多いと思います。それは決して道楽などではなく健康を考えると口に入れるものがその人自身を作るので身体に良いものを食べたい、そしてストレスが溜まるので気分転換のために美味しいものを食べたい、更に会食の機会も多いのでその価値をまたパートナーとも共有したいという合理的な考え方が根底にあると思います。こだわりのある方などはそこから自分なりの食事やお酒について研究されたりする方もいらっしゃいます。経営者はビジネス同様に何か始めるととことん研究し改善しNO.1を目指すという方多いですからね。とにかく衣食住の中では特に食についてこだわる方多いですね。

私自身はもちろん同じ理由で食べることにこだわるということもあります。更に言うと仕事柄物事を数字やロジックで考えることが多く意思決定もそういうものに頼りがちですが、一方で消費者の意思決定というのはもっともっと感覚的なのでこの世の中の空気感を感じそれを意思決定にいかすことも重要だと思っています。普段の生活の中で変化の先行指標が出やすいものがあるので、その変化を逆に数値化しロジカルに解いてみるということもイノベーションのきっかけになりますね。そういう意味で芸術や食、自然などロジックだけで良さを語りきれないものに触れることで感性を磨くということも大事です。 

焼き鳥や寿司といった私の好きなジャンルの食だと外国人から見ると単に鳥を焼く、ご飯の上に刺身を乗せるという単純なもので作るのも簡単だろうと考えると思いますが、 簡単だからこそ奥が深く逆にそこで差別化をすることは大変難しいと思います。焼き鳥であれば素材、そして焼き方、タレなどの要素をどう組み合わせ最高のものを出せるか。そういう意味ではLINEについても同じようなことが言えると思います。機能はシンプルでどこの会社でも表面的には真似して開発出来る。ただシンプルだからこそ微妙なデザインの違いやメッセージのやり取りのスピード、安定感など細かいところでのキャッチアップというのは暗黙知に近い部分で逆に追いつくのが難しいということが言えると思います。

日本人は元々日本庭園や浮世絵というような単純化したものの中の違いについて繊細に感じることが出来る感性を持っているので、ある意味シンプルな中に美しさを込めるということが得意な国民なんだと思います。ただ戦後モノづくりの技術中心に成長したために今でも技術中心に多機能な商品やサービスを生み出していてかえってTOO MUCHになっているのではないでしょうか。今のような情報過多の複雑な時代には逆にシンプルでわかりやすいもののほうが受け入れられやすく日本の強みもいかせるのではないかと思います。ぜひ皆さんこの連休中焼き鳥を食べてその美味しさ、差別化のポイント、日本人の強みについて考えてみてください(笑)

夏野さんも常連というお薦め焼き鳥屋「串右エ門」はこちら
http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13115743/ 

「SUPER CEO」はこちら
http://superceo.jp/

yakitori