この本は4月に読んだのですが参考になったのでご紹介します。この本は様々なイノベーションの成功と失敗事例を挙げていますが、単独のイノベーションというよりはパートナーを巻き込んでエコシステムを作るコ・イノベーションの事例が多く紹介されています。
例えばデジタル映画については開発会社は勿論のこと映画会社も配信コストが下がるというメリットがあったのですが、映画館としてはデジタルになったからといって映画館のチケット料金を上げることが出来ないため投資回収の見込みが立たず結果的に導入が進まなかったという失敗事例が書かれています。一方で電子書籍についてはアマゾンが端末のスペックはたいしたことなかったが出版社に対し元々影響力が強く、また更に顧客価値を出版社に訴えかけたことで書籍のラインナップが増え、このことで顧客価値が高まり結果的に売上が上がって出版社もより積極的に関わるようになったという成功事例が挙げられています。
いずれにしろエコシステムを作る場合には鶏と卵のような議論があっていかにビジネスサイクルが動き出すようにマーケットを読んで設計するかが大事だと思います。またイノベーションが起こっても売上が上がらずコストがかかり後発企業のほうがメリットがある場合もあるので、この本ではそれらのケースを整理した上での戦略アプローチも書かれています。
この本は新規事業開発担当や事業戦略担当の方々にお薦めです。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00C0N8T94/ref=cm_sw_r_tw_dp_jQEJrb09G5DZ4
例えばデジタル映画については開発会社は勿論のこと映画会社も配信コストが下がるというメリットがあったのですが、映画館としてはデジタルになったからといって映画館のチケット料金を上げることが出来ないため投資回収の見込みが立たず結果的に導入が進まなかったという失敗事例が書かれています。一方で電子書籍についてはアマゾンが端末のスペックはたいしたことなかったが出版社に対し元々影響力が強く、また更に顧客価値を出版社に訴えかけたことで書籍のラインナップが増え、このことで顧客価値が高まり結果的に売上が上がって出版社もより積極的に関わるようになったという成功事例が挙げられています。
いずれにしろエコシステムを作る場合には鶏と卵のような議論があっていかにビジネスサイクルが動き出すようにマーケットを読んで設計するかが大事だと思います。またイノベーションが起こっても売上が上がらずコストがかかり後発企業のほうがメリットがある場合もあるので、この本ではそれらのケースを整理した上での戦略アプローチも書かれています。
この本は新規事業開発担当や事業戦略担当の方々にお薦めです。
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