日本企業はもしくは日本人は最近模倣をすることについて物凄く抵抗感があるように思います。もちろん今までにまったく目にしたことがないような新しいものが生み出せそれがわかりやすい価値を持っていたらそれは素晴らしいことだと思いますが、日々多くのサービスや商品を目にする中で逆にそのようなもののほうが少ないように思います。

この本ではまず模倣することを受け入れること、模倣はそもそも人間の歴史や進化においてとても重要だったといういこと、更にどうしたらイノベーションと模倣を融合して競争力を持つサービスや商品や生み出せるかなどについて具体的な事例を持って説明しています。

常に変化する市場で逆に組織文化が模倣を許さない文化になるとこれは死を意味するということをこの本を読んで改めて実感しました。ただ模倣するだけではダメでいかにそこから学びそれを超える価値を持たせることが出来るのか常に磨き上げていく事の必要性を感じました。ここでは模倣は当たり前でそれを恥ずかしがるのではなく戦略としてきっちりと具現化すべきというところが本当に重要ですね。例えばベンチマークについても他社の動きのチェックだけでなく それらの分析やどうしたら作れるのかなどについて深く調査しそれを行動に移している会社はまだまだ少ないように思います。

生き残るためにどう賢く進化すべきな改めて考える機会になりました。

この本は経営者や商品企画、戦略部門の方にお薦めです。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00CAKRZQU/ref=cm_sw_r_tw_dp_9-GOrb02BCNB4
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