この本はTSUTAYAで有名なCCC増田社長が代官山T-SITEをオープンする前に書いた構想段階の本です。社長によるとCCCは常に新しい事を提案する会社でいつも様々な企画をしている。それはいつも新しいので自分達でまずやってみたいといけないと。創業時のTSUTAYAもTポイントもカフェ併設のTSUTAYA、代官山T-SITE、そして最近は図書館まで新しいチャレンジとしてプロデュースしています。構想段階で証拠を残すために本を書くのだとか。

この本ではモノの時代ではなくコトの時代になり、単に安いとか品揃えとかという事だけでなく消費者へのライフスタイルの提案が必要だと書いてあります。まさに満たされた時代こそWhat's Newが求められるのですね。そして日本は高齢化が進み今までのTSUTAYAの顧客よりも年齢層が上になるので大人の人達に新しい提案をしなくては生き残れないと考えチャレンジしたのが代官山T-SITEだったそうです。

前回のブログでも書きましたがコンセプト中心、テーマ中心で本やDVD、CDを配置しもちろん品揃え国内NO.1。 ただそれだけでなく楽しむためのカフェやレストランなどの環境も用意しています。

本の中で様々な方との対談がありますが糸井重里さんとの対談の中でビジネスのオンタイムは“お客様”を視ている。オフは“自分”を視ているというのがはっとさせられました。常に仕事だけでなくインプットや振り返り、ゆっくり考えることも大事なんだなと思いました。また飯野賢治さんとの対談では現代は1分間でコミュニケーションが出来るような短いコミュニケーションが出来ることが大事と語られていました。確かにTwitterやfacebook、LINEなども当てはまると思います。そして日本人はこの短いコミュニケーションの中でも情報を伝えることが出来る、つまり日本人のコミュニケーションは情報量が多いという言葉も新しい発見でした。

何か新しいことを始めようという方た企画の方などにお薦めです。
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otona