この本は資本主義の終焉が近づいていることを様々な状況から語っているとても刺激的な本です。その根拠は先進国の利子率が2%を切っているということで、この利子率では資本側が得るものはゼロとのこと。歴史的に国の産業が飽和すると海外取引によってグローバル化を進めたり、最近のアメリカのように金融やITなど製造ではなくテクノロジーで更なる成長を目指していますがそろそろこれも限界で新しい資本主義に変わる何かが必要と説いています。

確かに中国の成長により人件費が上がり製造拠点としての競争力が下がる中で中間層増大の内需拡大に移りつつありますが、結果的にBRICS、ASEAN、またその次はアフリカと続くとその先に何があるのかという部分で今の貧富の差が広がるという事以外に見えていない事も事実です。今後の社会の在り方はどうあるべきか考えさせられる本です。

未来の世界経済に興味がある方にお薦めの本です。
http://www.amazon.co.jp/dp/4087207323/ref=cm_sw_r_tw_dp_IzaUtb0YSEZX 

shihonshugi