産業総合研究所では様々な新しい技術を開発していますが最近それらの技術を生かしベンチャーを起業をしようという機運が高まっています。今回はこの産総研から生まれたいくつかのベンチャー企業とその技術の紹介がありました。

事業の紹介の前に特別講演があり、筑波エクスプレス中心に起業を支援する段階TEP(TXアントレプレナーパートナーズ)の國土さんから現状の活動の状況と今後の展望について説明がありました。このTEPはアントレプレナーとエンジェル、支援企業という会員構成からなり起業家へのハンズオン支援やエンジェル達とのマッチングも行っています。実績としてTERRA MOTORSやつくばウェルネスリサーチなど14社の企業への投資を生み出しています。この中で産総研から生まれた企業は6社だそうです。テクノロジーシードの会社が多いようですね。また筑波エクプレス沿線のKOIL(柏の葉オープンイノベーションラボ)を上手く活用することで起業家へのオフィスや起業家コミュニティなどの環境の提供も行っているのだとか。日本の中ではやはり筑波エクスプレス沿線に大学や研究所が多く技術シードのベンチャーが生まれる可能性が高いと感じました。

そしてその後産総研から生まれた2社のベンチャーのプレゼンテーションがありました。1社は筑波クエリエイティブキャンプでもご一緒した株式会社ミライセンスです。モニターの中にあるバーチャル空間の物をインターフェースを使って動かすとまるで本当にその物を持っているような感覚を持つインターフェースの紹介でした。私もデモを触れいましたが、リアルに重量や引っ張る力などを感じました。脳の錯覚を使った技術だそうですが驚きでしたね。今後ゲーム分野などでの実用化を考えているそうです。もう1社はサイトセンシング株式会社でGPSよりもより狭い範囲での位置情報を把握する技術でWiFiや地図情報を使って誤差を補正してそれをセンサーをつけた人の動きを計測するシステムの紹介でした。実際に添付での顧客の動きや職場での職員の動きなどを分析する利用をサれているのだそうです。

その他にも多くの技術が紹介されていましたが、その中には脳はをリアルタイムでスキャンしてコンピューターからメッセージを出すというアニメやSF映画などに出てくるアンドロイドに応用出来るような新しい技術も紹介されていてとても刺激になりました。今後の実用化が楽しみですね。 
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