先日長野県松本市の信州大学で行われた信州ベンチャーコンテスト2014に審査員として参加してきました。元々このイベントは起業促進のために信州大学内で行われていたそうですが、長野県を起業NO.1の県にしようという阿部知事のビジョンの下に県内の大学と県が協力しそこに八十二銀行などの企業も参加してよりオープンに開催することになったのだそうです。

そうは言っても初の大規模な試みということで関係者の皆さんの中には不安もあったそうですが、無事多くの提案が集まり、地元出身の経営者と私とで途中審査を行い、最終的に高校生、大学生、社会人の中から5つずつの提案を選んで最終審査のピッチイベントを行いました。

今回地方の起業イベント初参加で思ったのは地域毎に課題が異なるため提案内容も異なり大変面白いということでした。実際長野県は高齢化が進んでいるということもあって多くが高齢者向けのサービス提案でした。高校生のグランプリは加藤さんの高齢者の買い物を助ける「買い物同行サービス」でした。高齢者向けのeコマースや宅配サービスなどは良く提案がありますが同行というのはとてもユニークだなと思いました。是非地元商店街とともに実現して欲しいと思います。そして大学生のグランプリは「紙の折り目付け事業」で高専の学生さんの柳澤さんからの提案でした。ビジネスモデルとしてはこなれていない部分もありますが、自ら学んだ技術を生かし具体的な提案がされた点が評価されました。そして社会人部門では山崎さんの「WEBによる工作機械利用サービス」がグランプリに選ばれました。長野では様々な中小企業の工場があり、それらの空き時間を使って印刷したり、製造したりする仕組みの提案でした。今3DプリンターやIOTなどのメイカーズブームなどありますが地元の資産を使って実現するとてもユニークな提案でした。こちらは既に実現に向けて動き始めているとのこと楽しみです。

前回は私は筑波大学で起業イベントを実施し、その際も東京とは異なった切り口やアイデアが提案されましたが、今後も地方のイベント参加したいと思います。 何かあればお声掛けください。
shinshu