ドワンゴ川上会長の対談本読みました。川上さんとは何度かお会いしたことあり会食をしたこともあるのですが、あまり長くしっかりと話をした記憶がありません。性格的にシャイな方でイベントなどでもあまり部屋から出てこないという付き合いべたなところがあるからだと思いますが(笑)。ただ独特の経営手法や今回の角川書店さんとの経営統合などを角川歴彦さん始め周りの方々からお聞きしていて川上流の感性と哲学があるなと思っていたところこの本が出版されたので読ませていただきました。

この本では理系と文系の違いとか、開発と企画どっちが偉いかなど様々なキャッチーな切り口がありますが、根本は川上さんが仕事と向き合う中からの興味から始まっていて、最初は直観や好き嫌いによるものが多いようです。ただそれを一方で理系的な眼で冷静に見つめ、その理由を深く考え今までの常識にとらわれずに判断するところが結果的に凄い結果に繋がっているのではないかと思います。そもそもアーティストだと直感や好き嫌いのままという場合も多いですし、一方で理科系やMBAホルダーのコンサルタントの方々は最初からロジカルにいってしまうということが多いと思います。川上さんはその両方でもないところがユニークだし本質をついている理由なのだと思います。

川上さんの一見突飛でシニカルに見える中にコンテンツとサービスに対する愛情と真面目さを感じました。

やはり経営者の方々にお薦めの本です。
http://www.amazon.co.jp/dp/4822250512/ref=cm_sw_r_tw_dp_YL-Cub1TKSFMP  
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