起業家 森川亮ブログ

Twitterやfacebookだと流れてしまうので残して置きたいことなどつらつら書いていきます。

カテゴリ: 本・メディアで感じたこと

隈さんから送られてきたこの本読みました。以前隈さんとの対談があった際に「負ける建築」読ませていただいたのですが建築の歴史から建築の観点で歴史や政治、経済が語られて本当に知識もあり奥も深い方だなと思っていたのですが今回の本は隈さん自身の人生について多く書かれていて読みやすくまた理解も深まりました。

世界中を忙しく周りながらコンペに参加し高い成果を出される姿は国際ビジネスマンですね。各国のビジネススタイルについては本当に参考になるところ多いです。

また歌舞伎座といった日本文化を代表する建築にも関わり緊張して夜眠れない日々を送ったという隈さんほどの方でもそこまで追い込まれるというのはこれもある意味勇気づけられるところがありました。

後半はアメリカから始まった住宅を買ってその借金を返すために生きるサラリーマン的生き方が建築に与えた影響、それが街にまで退屈さが広がっているという考え、それがいかに世界レベルで見た時に特殊なのかという本当うに世界的な眼で物が見える見識には恐れ入るばかりです。

最後東日本大震災と向き合って、建築とは困難な時代における課題を解決するソリューションを提案することと言い切るところカッコ良いですね。

幅広い方にお薦めの本です。
http://www.amazon.co.jp/dp/4103335610/ref=cm_sw_r_tw_dp_8iIOrb07W6VT3
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日本企業はもしくは日本人は最近模倣をすることについて物凄く抵抗感があるように思います。もちろん今までにまったく目にしたことがないような新しいものが生み出せそれがわかりやすい価値を持っていたらそれは素晴らしいことだと思いますが、日々多くのサービスや商品を目にする中で逆にそのようなもののほうが少ないように思います。

この本ではまず模倣することを受け入れること、模倣はそもそも人間の歴史や進化においてとても重要だったといういこと、更にどうしたらイノベーションと模倣を融合して競争力を持つサービスや商品や生み出せるかなどについて具体的な事例を持って説明しています。

常に変化する市場で逆に組織文化が模倣を許さない文化になるとこれは死を意味するということをこの本を読んで改めて実感しました。ただ模倣するだけではダメでいかにそこから学びそれを超える価値を持たせることが出来るのか常に磨き上げていく事の必要性を感じました。ここでは模倣は当たり前でそれを恥ずかしがるのではなく戦略としてきっちりと具現化すべきというところが本当に重要ですね。例えばベンチマークについても他社の動きのチェックだけでなく それらの分析やどうしたら作れるのかなどについて深く調査しそれを行動に移している会社はまだまだ少ないように思います。

生き残るためにどう賢く進化すべきな改めて考える機会になりました。

この本は経営者や商品企画、戦略部門の方にお薦めです。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00CAKRZQU/ref=cm_sw_r_tw_dp_9-GOrb02BCNB4
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この本ターゲット戦略を学ぶ本ではあるのですがそもそも幅広い層を狙った市場というものは無くなるという衝撃的な話から始まっています。何か新しい市場が出来た時最初はニッチから始まりますが、そこから幅広い層に広がる中で結果的に真ん中を狙うことが結果的に最も多くの実を得ることが以前の戦略だった。しかし現代は市場が細分化する中で決して真ん中を狙うことが正解ではなく、むしろ真ん中というものは無くなっていくという主張です。

これについては本当に納得することが多く、最近は低価格で総合なんとかとか幅広い商品ライナップを広げるよりも、セレクトショップや限定的な品揃えの方が結果的に利益を出すことが出来るしまたブランドも構築出来ているのではないかと思っています。

もちろん提供する側が全てニッチな物を提供すると逆に消費者は選ぶのに困って最も売れているものを選ぶという逆効果が出る場合もあるので必ずしも全ての市場に当てはまるというわけではないそうです。また同じニッチ市場でも例えば今までCDは若い人が買っていたが現在は若い層はデジタル音楽を買うのでCDは大人の層が買うようになったとか、 医薬品業界が大病を治す薬からそこが後発企業がすぐに入ってきて収益が難しいので奇病を治す薬に投資を変化させているなど常に状況によってニッチ市場も変化しているようです。

インターネットが生まれてからこの情報共有や情報消費の変化がどんどん早くなっているのでいかに賢くこの変化とつかみ対応するかが企業の生き残りにおいて重要な意味を持つのですね。

この本は経営者やCMOの方にお薦めの本です。
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以前より観たかった映画「レ・ミゼラブル」ようやく観ることが出来ました。まだDVDになっていないので観るとなると劇場に行く時間がなくいつも飛行機の中で観るのですが、飛行機では日本語版がなかなか無くてようやくこの前の海外出張で観ることが出来ました。

いきなりヒュー・ジャックマン演じる囚人ジャン・バルジャンとラッセル・クロウ演じる警察官ジャベールの掛け合いの歌のシーンから始まるのですが囚人の彼がヒュー・ジャックマンとは気がつかず。それにしても歌上手です。教会で神父から恵みを受けその後囚人からなんと市長になるジャン・バルジャン。それでも自分の代わりに誤って捉えられた一人の男を救うために市長の座を捨てて放浪の旅へ。それも困っていたアン・ハサウェイ演じる娼婦フェンテーヌの娘を助けるという面倒見の良さ。

様々なところへ逃げるも。 いつもジャベールが追いかけてくる。そんな中フランス革命を起こそうとする若者たちと出会って、娘のアマンダ・セイフライト演じるコゼットがその中の一人の若者と恋することに。このフランス革命を起こそうとする若者達がまるでベンチャー起業家のようでカッコ良いんですね。父であるジャン・バルジャンは不安に思いながらもその若者を助け結婚を許すことに。

そして娘の幸せを願って自分の過去を伏せたまま一人で旅に。

なんともカッコ良い父親像でもあり、また全体的に歌も映像も素晴らしい。そして革命シーンも泣けた。良い映画でした。

映画「レ・ミゼラブル」公式サイトはこちら
http://www.lesmiserables-movie.jp/ 

「イノベーションのジレンマ」で有名なハーバード大学教授のクレイトン・クリステンセンの書いた本ですが、彼がビジネススクールを優秀な成績が卒業した人がいざビジネスや政界に出てみると様々な大きな失敗をしていてそれが何故なのか考える中人生の経営学として書いたのがこの本でした。

様々な響く話があったのですが、まず自分自身を動機付ける本当の事を知ることが大事という言葉。例え報酬が多いとしても、地位が高くなったとしても本当にそれで幸せになるのかどうか。これらは人生の幸せにおいて必要条件であって十分条件ではないと。

また人生において自分の求める目標や願望に向かって頑張る事も大事だがある日突然訪れる機会を活かす事も大事という言葉。確かに変化の早い時代には特に思いがけない変化が訪れますがこれを機会と捉えることで思わぬ成功が訪れる事あると思います。

そして人生においては口で言っているだけではだめで資源を配分することという言葉。これは目標や願望を語ってもそのために時間やお金を使わないと結局実現しないということで、自分の時間やお金の使い方を振り返ってきちんと目標や願望に向かっているか考える必要があると思います。私もGMO熊谷社長の手帳を使っていつも振り返っています。

後半は家族や友人など身近な人達との関係の話が中心になりますが、投資と比較して人間関係への投資の説明がされています。既存事業が上手くいっている時に新規事業には投資しにくい、既存事業が上手くいかなくなってから新規事業と向き合っても既に遅い。それと同じように人間関係が上手くいっている時には家族や親友など身近な関係においてあまり関係継続に力を入れず新しい関係に注力してしまう。ただ結果的に身近な人間関係をケアしないとどんどん壊れて行って気がついた時には遅いと。私も最近意識して親孝行するようにしました。

企業はビジネスをする上で年齢や性別から商品を考える場合が多いがIKEAは人々の用事を解決するというソリューションを提供し人気となっている。人間関係もそうで例えば夫婦関係であれば自分が妻に何かを提供するという考え方よりは妻が求めているものを提供することが大事だと書かれています。どうしても人が今自分が持っている物を提供することで価値を提供したいと思うところあると思いますが相手の立場になって行動すべきということですね。

最後面白いなと思ったのは、人間関係において幸せになるためには自分を幸せにしてくれる人を探すのではなく自分が幸せにしたいと思う人を探すことが大事という言葉でした。

本当に深く暖かい言葉が沢山ある本です。ビジネス面から人間関係を掘り下げてまるで親や親友のような目線で語られている文章とても感動しました。
 
今成功している人、身近な人達との人間関係で悩んでいる人にお薦めです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4798124095/ref=cm_sw_r_tw_dp_dx1Jrb0Y7YH7Z
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