起業家 森川亮ブログ

Twitterやfacebookだと流れてしまうので残して置きたいことなどつらつら書いていきます。

カテゴリ: 本・メディアで感じたこと

アマゾンCEOのジェフ・ベゾスさんお薦めのこの本読みました。内容を一言で説明すると不確実性の高い現代において何かロジックで説明理解することは難しく、予測出来ないことが起こりうる現実と向き合うべきというような内容です。

様々なものが過去の事例を分析し未来を語るという形だと思いますが、ある意味結果論である場合も多く、後づけするのは簡単ではありますがそれが未来もそうなると言い切ることはかえって不確実です。ただ現代の教育はそれを方程式のように教える場合が多くイノベーションの敵になっているのかも知れません。

現在の効率性を高めるとより無難な方向に進み結果的に次に備えることが難しくなるということを理解し、それを具体的なアクションにいかすことが大事ですがそれをロジカルに説明し理解してもらうことは難しいですね。

数字で何でも解決出来ると思っている方にお薦めの本です。
http://www.amazon.co.jp/dp/4478001251/ref=cm_sw_r_tw_dp_-Irytb0BAXE04 
blackswan 

つい先日千葉商科大学学長で慶應義塾大学名誉教授でもある島田晴雄先生の私塾で講演してきました。

先生は様々な政府の委員会に参加され人脈も広く、出席者の方々の中から私以外2名の方の講演がありました。1人目はG1でもご一緒させていただいているあすかアセットマネジメントの谷家社長です。谷家さんは元々ソロモン・ブラザーズでアジア最年少マネージング・ディレクターもされた方で凄腕の投資家ですが、現在は新しい投資の考え方で長期的に社会に影響を与える分野に投資をされているとか。投資の考え方について大変勉強になりました。ライフネット生命や日本初のインターナショナルボーディングスクール(ISAK)の立ち上げにも関わっています。

お2人目は元ゴールドマン・サックスでパートナーをされ、現在は総務省の顧問もされている山崎さんの講演でした。日本海側で再生可能エネルギーを使って発電した場合の電力送電の課題と対策についてお話伺いました。大変詳細なご説明いただきこちらも大変勉強になりました。

そして私の講演の後、島田先生に3冊本をいただき早速そのうちの1冊「盛衰」を読ませていただきました。この本では先生が政府提言をされた年金や雇用、エネルギー、国際貿易、農業、医療、住宅、観光など日本の様々な重要課題について考え方をロジカルに説明されていてとても刺激になりました。ちょうど今安倍政権で進行している様々な政策ともつながるところがあり、今日サムライインキュベートさんのイベントで聞いた特区構想ともつながるところがあってこれらの動き本当に期待が持てるところです。

島田塾 http://shimada-juku.jp/
「盛衰」 http://www.amazon.co.jp/dp/4492395725/ref=cm_sw_r_tw_dp_Y1Putb0BRZZPQ
seisui 

この本は東洋経済のご担当からいただき読ませていただいたのですが、当初この装丁があまりに過激な印象で比較的カジュアルな本かと思いきや、社会や経済、メディアなどがインターネットの誕生によって生まれたラディカル・コネクティビティでどう変わっていくのか真面目に書かれている本です。

インターネットの普及によってラディカル・コネクティビティが進むものの、一方でニセの情報やそれによる煽動者、はたまた犯罪者などが増えるという現状もあり管理する組織も必要だし、正義を語るメディアも必要。この辺りの課題が整理されていて社会を見つめる上でとても参考になります。

いかに ラディカル・コネクティビティを上手に使うことで社会変革を起こせるか?いかに本当の意味で人類が幸せになる方向に進化出来るか考えさせられます。
http://www.amazon.co.jp/dp/4492223371/ref=cm_sw_r_tw_dp_iWQttb1NBXPXD 
bigend 

この本は先日のG1でお会いした著者の鈴木さんにご紹介いただき読ませていただきました。最初数式がいくつも出て難解だから時間かかりそうと思ったのですが、最近の僕の問題意識ともつながるところもあってとても楽しく読ませていただきました。もちろん難解ではありますが。

まずは現実社会を膜、核、そして網という自然界にあるものの延長としてとらえ、その課題が社会に壁を作ったり、グループに線を引いたり、つまりそこに段差が出来てしまう。しかし本来社会において良い関係を作るためには、なだらかな線であるべきで、それを具体的に理想的な貨幣の在り方や民主主義の在り方に落とし込んで数式まで作ってロジカルに具体的に語っています。

後半は人とコンピュータがつながる世界から、実際に社会とコンピュータがアルゴリズムのような世界で融合する具体的な事例を語り、前半のロジックの実現性を示しつつ、最終的に単に段差があったり線が引かれたりしていることで相手を敵と見なす今の社会が、今後なめらかな流れの中でお互いを理解し良い影響をし合う関係になり平和な社会となるべきと書かれています。難解ですが未来の社会の在り方の具体的な提案ですね。

鈴木さん解釈が間違ってたらごめんなさい。
http://www.amazon.co.jp/dp/4326602473/ref=cm_sw_r_tw_dp_cA6stb0GFE0E3 
nameraka 

最近ロボット分野の研究について様々な意見を聞くのですが、機械が人に近づく動きもありながら、これは非効率で生物が機械に近づくほうがより効率的で精度が高いという意見が多いように思います。

なのでロボットそのものは人間に近づくというよりは、単機能で小型化もしくは低価格化することで社会に浸透し、一方で生物から近づくものが次世代のより進化したコンピュータという形で研究をされているようです。

この本によると例えば人の力を借りなくても勝手に進化したり故障を直したりするロボットや微生物を遺伝子操作しコンピュータの一部に利用しより、処理速度が早いもしくは故障の少ないコンピュータにするという研究、またアナログの技術を使ってより速度の早いコンピュータを開発するなどという従来のコンピュータ工学の一歩も二歩も進んだ考え方で研究が行われているようです。勉強になりますね。

人とコンピュータの融合のイメージがちょっとずつ見えてきました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4062165341/ref=cm_sw_r_tw_dp_kGvstb1TRPTX6
seibutsuka