起業家 森川亮ブログ

Twitterやfacebookだと流れてしまうので残して置きたいことなどつらつら書いていきます。

カテゴリ: 仕事の中で考えること

仙台で行われたG1サミット今回は7回目の開催ですが、私は3回目の参加となりました。毎回財界のみならず政界や官界、教育、地方の首長やスポーツ選手、芸術家など様々なリーダーが参加し課題についてタブーなく議論し行動に移すという素晴らしい会議でした。今回は3回目ということで8割以上の方々が顔見知りで気軽に議論出来たこと大変良かったです。

人口問題については、その解決策としての子供を産んだ方に報奨金を出すとか婚外子を認めることとか、養子縁組を促進するなど具体的な案が社会的な課題も含めいくつも議論されました。一方それでもすぐに効果が出るわけではないので、そもそも生産性を上げないといけないとか男性の家事のサポートをしないといけないとかそういった男性側の努力についても問題提起がありました。

震災復興については地域毎そして人、時期毎に異なるニーズからどう地域をリードしていくのかといったところが議論されました。もちろんトップのリーダーシップが大事ですが勝手に決めて進むと地域の方々の士気が下がってしまって効果的でない、一方何でもかんでも意見を聞いて実行すると無駄も多いしばらばらになってしまうなど復興の難しさはある意味地方の難しさを先取りしている問題なんだと認識をあらたにしました。

iPS細胞の開発でノーベル賞をとられた山中先生の講演では日本が強い再生医療についてもっともっと注目し協力すべきということが話されました。現在進めている特許とは別に創薬の分野でも特許を国や大学が押えないと医療費高騰に繋がってしまう。これをもっと多く伝えるべきというところ共感しました。実際iPS細胞を利用することで治験のコストダウンにもつながったという実績も出ており今後の医療費削減の1つの道筋が見えたような気がしました。

地方再生については元岩手県知事で現在野村総合研究所顧問の増田さんがパネルで参加され東京集中のデメリットといかに地方をより良い状況にしていくべきか具体的な数値が出されどう集約していくのかとか空き家や廃屋などの問題解決のためにどう法律を変えるべきかなどいくつかの具体的な提案がありました。

農業改革については和郷園の木内さんがパネルさ参加しどう成功事例を作っているのかという具体的な話がありました。一方でそこまで出来ない地域や農家の皆さんがどうやって成功事例を作っていくのかこちらも課題とともに様々な具体的な話がありました。特に国内消費だけでなく海外展開をどうするのかという点などに期待を感じました。

私も個人的に起業家教育をやっているのでこれについては文部科学省の下村大臣や自民党の平さんと議論させていただき、リーダー数人でまとまって進める方向も見えてきました。またこれ以外に課題大国日本における様々な問題について議論し具体的な行動プランにどう起こすのかということを代表の堀さん始め理事や評議員の方々、そして手を挙げたリーダーの方々がアクションプランを作っていて日本が確実に変化していく力を感じました。参加した皆さんありがとうございました。
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以前ご紹介した一般社団法人未踏が本格始動することになりイベントが開催されました。私はこちらで夏野さん、南場さんとパネルディスカッションで参加しましたが、その後の未踏卒業生のプレゼンテーションが物凄かったので紹介します。

プレゼンテーションは計2回で4人ずつあったのですが私は時間が無く前半のみ聞く事が出来ました。まずトップバッターはジセカイ株式会社の落合陽一さん。リアルな動きをバーチャルに実現するのではなく、逆にバーチャルな動きをリアルに実現したら面白いのでは?というところから研究をして、コンピュータとアナログなテクノロジーを組み合わせた視覚的作品やデジタル装置を用いてメディアアート的なものをやっています。とてもユニークな発想で実際に動いたものはとても刺激的でした。僕と同じ筑波大学卒業だそうです。
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次のプレゼンテーションは株式会社V-Sido吉崎航さんでした。吉崎さんはロボットのプラットフォームのようなものを開発されていて、今回のプレゼンテーションでは異なる会社が作ったロボットをこのシステムで繋げることで同じインターフェースとデータで同じ動きをさせるというものでした。様々な会社が独自でロボットを作っているのでこれはインパクトありましたね。
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次は株式会社Live2Dの中城哲也さんでした。中城さんは2Dのキャラクターを3Dのように動かす技術で実際既にゲームやアプリケーションで使われているとか。アジアやラテンの国では3Dより2Dのほうが馴染みがあるので海外展開の可能性も感じました。
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最後はTreasure Dataの古橋貞之さんでした。シリコンバレーで起業しビックデータ分析の事業を行って既に事業面でも成功されている会社です。この会社のユニークなところはオープンソースプロジェクト「Fluentd」を通じて優秀なエンジニア達と交流を持ちながらオープンイノベーションを行っているところです。
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今回は本当に感動的な技術やアイデアが多く驚きました。日本には優れた技術者が多いのですがまだまだ世間に知られていない。また大企業との接点が持てず、周りの理解も得られず苦労している技術者も多いです。 こんな技術者をこの団体で支援し新しいイノベーションが日本から起こるよう応援したいと思います。
一般社団法人未踏 http://www.mitou.org/

先週は日刊工業新聞社主催のキャンパスベンチャーグランプリという全国の学生が参加するビジネスコンテストの審査員をやってきました。審査員長は東大の各務先生でそれ以外経産省の石井さん、文科省の中澤さんなど起業支援の方や他起業を支援している団体の皆様で構成されました。

私は今まで全国の起業イベントや大学、起業家など10ケ所以上まわって話を聞いたりイベントに参加してきましたが、全て学生でそれも各地域の選抜されたプランということで今までとは異なった刺激をいただきました。 

やはり地方だと農業や医療、高齢者の環境を改善するというプランも多くありつつ、モールス信号で震災対策やデザインで若者の意識を変えるなど個性的なプランもありました。また高専から博士課程の大学院生と幅広い技術や知識が集まっていて指導している先生方の様々な努力も感じ取ることが出来ました。

最近若い人達は真面目で意識高い人が多くこれらの意識がきちんと形になるよう大人の経営者がリードしてあげるような環境益々大事だなと痛感しました。 
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バーバリーとLINEが提携しロンドンのコレクションをLINE LIVEで中継することになって急遽ロンドンに出張してきました。

初のファッションショーということもあるしLIVE配信でトラブルがないか心配でもあるし時差ボケあってクラクラしてましたがなんとか無事終了。席の周りはイギリスのアイドルやスーパーモデル、ファッションジャーナリストばかりでとても緊張しました。

翌日は友人になったクリストファーCEOとディスカッション、デザイン部門を見学、そして社内で講演して来ました。DEOの本の紹介でも書きましたが彼はデザイナー出身の経営者で柔軟でお客様目線の人でした。社内でも全ての社員に声をかけお互いの仕事を称え合うなどとてもフランクな点も素晴らしかったです。講演した時の社員の皆さんの反応も明るく気さくで彼の文化を反映しているようでした。

彼の言葉でバーバリーはアパレル企業ではなくメディア企業で自分達のメッセージを伝えるために服を作っているという言葉が印象的でした。
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先月2月8日に東北の起業家が集まるイベント「SENDAI for Startups! 2015〜起業への情熱の炎が東北を変える!〜」」に出席し講演してきました。ずいぶん前から東北の起業家を支援している一般社団法人MAKOTO竹井代表から声掛けいただいてまして楽しみにしていました。

私は最近様々な地域の起業イベントや起業家との交流に参加していますがやはり地域性が出るんですね。今回は東北ということでもちろん震災関連支援するような事業をされている方々もいらっしゃいましたが農業や医療、もちろん技術関連含め東京と違ってかえってIT関係は少なく大変刺激になる1日でした。とんぼがえりとなりましたが700名を超える全国最大規模のイベントとなり熱い東北の熱をもらってきました。

竹井さん、その他のスタッフの皆さんご招待ありがとうございました。 
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